2001年・白馬の旅

2日目
 

次の日は、八方尾根のトレッキングに行きました。
まずはゴンドラに乗るのですが、
乗り場近くの駐車場(ここは他所よりも200円高かった…ぼったくり)の
オジサンに、上は紫外線が強いから気をつけるように、と言われたので、
慌てて近くの売店で帽子を買いました。
買って良かった。ホントに強いんですよ。
ほとんど曇りがちで、たまに晴れ間がちらっと見えるくらいだったのに、
思いっきり日焼けしてしまいました。
腕が真っ赤に…。
山登りをしたはずなのに、まるで海に行ったかのように強烈な日焼けです。
それはさておき、ゴンドラとリフトを2回乗り継いで登って行くと、
眼下には白馬の街並みがぱあっと開けて、雄大な景色。
そして足元にはピンクや紫の色とりどりの高山植物の花畑。
これだけでも十分楽しめるくらいです。
言い忘れましたが、ここは冬はスキー場になるんですよ。
長野オリンピックでも滑降が行われたくらいの急斜面で、いかにも上級者向け。
リフトって乗り慣れないと怖いかもしれませんが、ここのリフトは大丈夫。
高さが低いので、ほとんど足が付きそうなくらいなんです。
しかも足元にはやっぱり花が咲き乱れていたり、
蝶が舞っていたりするので、 怖さも忘れます。
かなり小さい子供も乗っていたしね。

2つ目のリフトを降りたところがトレッキングのスタート地点です。
ここですでにかなり高い場所で、眺めも壮大です。
そして、ここからの八方池までは約1時間半くらいでした。
健脚の方ならもっと早そうですが、私はよれよれになってしまいました(苦笑)。
山道とは言っても、ある程度は木で作られた道が付けられていて、
ハイキングのちょっと上というくらいのレベルです。
登りもそれほど急斜面ではないし、
小学生くらいからお年寄りまで楽しめるでしょうね。
ただ岩がゴロゴロしている所もあるので、ちゃんとした靴を履いていきましょう。
それと水分補給もお忘れなく。


あたり一面に咲き乱れていた高山植物
花のそばには名前の書いた看板があるのでとても親切です。


右下に写っている人の大きさと比べると
山の壮大さが分かってもらえると思います。
この日はちょっと曇りがちだったのですが
それでも素晴らしい景色を堪能できました。

とりあえず、足がふらふらになりながら上まで登ると、
これがまた素晴らしい景色。私たちを歓迎するかのように、
それまで曇っていた空がぱーっと晴れ渡りました。
目の前には、青空をバックに真夏でも雪をかぶった
山々の 稜線がくっきりと見え、
山の深い藍色と雪の白とのコントラストが美しく、
思わず歓声をあげてしまいます。 今までの疲れも吹っ飛びますね。
周りにそびえる山々とほとんど同じ高さに目線があるので、
登山をした、という気持ちになりますし。
そして、終点には山の上だというのに、池が広がっていました。
とても不思議な光景です。
しかも池にはカエルやサンショウウオが棲んでいるらしいです。
姿は見えませんでしたが、
こんなところにも生命がいるのか、と圧倒されますね。

標高2060mにある八方池

出来ればここでお弁当でも食べたいような気分ですが、
まだ時間は11時くらいで…。お昼にはちょっと早いですよね。
仕方なく下山しちゃいました。そもそもお弁当持ってないし(苦笑)。
下りは50分くらいかな。
早いこと早いこと。
足元に気をつけないと滑り落ちそうだったので、
周りの景色を見る余裕もなく、ただただ下りてきました。
それからもちろんリフトに乗って、ゴンドラに乗って下りたのですが、
このゴンドラが結構怖いんですよ。
登りの時には気にならなかったのに、下りだと
ちょっと前のめりになっているせいなのか、
それともガタガタと揺れるせいなのか。
そして下山してみてびっくり。下はすごく暑いんですね…。
上は冷たい風が吹いていて、過ごしやすかったのに。
草むらに寝転がって昼寝したいくらいだったんです。
それがウソのように下界は死にそうな暑さでしたが、
多分これでも東京よりは涼しいんだろうな。
暑さでくらくらになりながら、お昼を食べて、次の目的地へ。

ジャンプ台です。スキーでジャンプをするでしょ、アレですよ。
リフトに乗ると、その上に出られるようになっているんです。
下から見上げても、その高さと斜面の急な角度に圧倒されますが、
上から見るとまたこれが怖い。
ほとんど垂直…。
こんなところからスキーを履いて下りようなんて、
考える人の気が知れないです。
普通の神経じゃないですね。
だって滑るだけじゃなくて、飛ぶんですよ。
それで着地もしなくちゃいけないんだし。
思っていたよりもずっと幅が狭いのには驚きました。
これは一見の価値があります。

白馬ジャンプ競技場
右がラージヒル、左がノーマルヒル
中央の建物がそれぞれのジャンプ台の通路兼展望台になっています。
中央のリフトの高低差が84mと言うことで
ジャンプ台の高さが分かっていただけると思います。

ジャンプ台は二本あって(大小)、
その両方をつなぐように細長い建物が立っているのですが、
そこからジャンプ台までに行く通路が怖いんですよ。
なんと、足元が金網だけで、下が透けて見えるんです…!
周りには手すりだけで、柵もないし、下に網が張っていある訳でもなく。
手すりからちょっと身を乗り出したら、下までまっ逆さま…。
怖いもの見たさで行ってみてもいいかも知れません(笑)。
冬だったら、選手がジャンプの練習をしているんじゃないかなぁ。

ジャンプ台上部からの眺め
とっても眺めがイイ
だけどここから滑るのだけはカンベン


今回の旅は平日だったので、どこも空いていてとても良かったです。
やっぱり旅行は平日に行く方がいいですね。道路も混まないし、
あちこち見に行っても、並ばなくてすむしね。
心配なのは天気だったのですが、それもまずまずと言ったところで、
全体的に充実した旅行になりました。
 

 


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