2002年夏・飛騨高山・上高地・松本の旅

1日目

7月29(月)30(火)1泊2日で飛騨高山、上高地、松本を旅行した時の記録です。

家をまだ夜が明けていない早朝の4時に出発して、まずは飛騨高山に向かいました。
長野自動車道の松本インターで降り、安房トンネル(便利になりました。)を抜け飛騨高山に行きました。
予定ではもう少し早く着くはずが、辿りついたのは11時になってしまいました。(松本から高山まで2時間弱)

最初に向かったのは飛騨民俗村 飛騨の里。
自然の景色の中に、昔ままの茅葺などの民家がいくつも保存されていて、タイムスリップしたような素朴な風景でした。青空の下に、木や稲の緑が映えて、澄んだ水がきらきらと輝いて、とてもきれいです。
心配したお天気もとても良くて、陽射しがじりじりと容赦なく照り付けていました。
ここは民家の中に入って色々見たり、体験したりも出来るのですが、
まだあちこち行かないといけないので、私たちは外側だけを眺めるだけにしました。

こんな素敵な故郷があればなァと思います。









次は飛騨の里の近くにある世界のアンティック 木の国館です。
こちらには世界各国のアンティックな家具や陶器や装飾品が展示されています。
建物の外見は飛騨の町にふさわしく、木でつくられた可愛らしいペンションかな?という雰囲気なのですが中に一歩入ると、貴重な展示品がとても無造作に並んでいます。
ここは骨董品屋だっけ?という感じ。
案内の人がつき説明をしてくれます。説明を聞くと、並んでいるものはものすごい品ばかりなんです。
こちらは二対あるうちの一対で、もう一方は大英博物館にありますとか、
これと同じ物でもっと小さい物がテレビ鑑定団に出て高額な値がついたとか、そんなコメントばかりでした。
そうゆうすごい物が手が触れられる場所にぎゅうぎゅうに並んでいるんです。いいのかなー?と心配するのと同時に、これは本当に本物なのか?という疑問が湧いてきます。
誰かに「鑑定」してもらいたいくらいです(笑)。
展示品の真偽に関してはともかくとして、こちらのメインはウランガラスなんです。
ガラスに少量のウランを加えてグラスなどに加工したもので、淡い黄色や緑のちょっと変わった美しい色あいを持っています。
そして、ブラックライトを当てるとそれが暗闇で蛍光色に光るのです。
ホタルのような幻想的な光はとても美しく魅了されます。そのまま見ても良し、光らせても良し。
一つで二倍楽しめるって訳ですね。

緑に輝くウランガラス
(土産物屋に売っている光るキーホルダーと同じという気がしないでもない)






それから飛騨高山 まつりの森へ。
こちらには高山祭りで有名な「屋台」が展示されています。
地中に掘られた珍しいドーム展示場の中に、所狭しと豪華で巨大な「平成祭屋台」が並んでいて、
まさに夜祭にいるような気分になります。
しかも屋台のてっぺんでからくり人形が踊ったりするのを見ることも出来て、多分ここだけで半日は遊べます。私たちはさっと眺めただけで出てきてしまいましたが、それでも楽しかったし。
昆虫の館などもありますよ。

ドームへ通じる通路に展示されている山車の模型


ドーム内の山車
こういうのが5台ぐらい展示してあります。



飛騨高山の昔ながらの古い町並みが残る上三之町の通りを散策しました。
お土産物屋さんや喫茶店など観光客相手の店がほとんどですが、
中には産婦人科の病院や歯医者さんが歴史のある建物だったりして、生活感をかもし出していました。
三重塔のある「国分寺」や重厚なつくりの「天満宮」もじっくりと見たかったのですが、
こちらは残念ながら車で通り過ぎただけ。それでも雰囲気は味わえました(笑)。







そして全国で唯一当時の建物が現存する陣屋である高山陣屋へ。
陣屋とは代官・郡代が政務を行った場所のことですが、
今で言うところの市役所や警察署のようなものですね(多分…)。
裁判をした「お白州」や罪人を取り調べ(拷問?)た「吟味所」などもあり、
時代劇好きにはたまらないでしょう(笑)。






そんな飛騨高山の歴史を感じつつ、今夜の宿の、奥飛騨の福地温泉「山水」に向かいます。
実は最初は違う宿にするつもりだったのですが、そちらが予約がいっぱいで、ここにしたのです。
でも行ってみたらとてもきれいで、窓からは北アルプスの雄大な山々が眺望できるし、露天風呂もあり、
食事は部屋でのんびりと(これは重要だよね)。もちろん飛騨牛もついてますよ。

後半に続く。


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