2003年秋 箱根・金時山

9月27日『金時山』(標高約1213m)ハイキングに行って来ました。

初めての登山(トレッキング)ですが、
普段は全くと言っていいほど運動をしていないので、
とにかく「初級者」「楽々」と書いてある山から練習です。

今回のルートは金時神社(出発)→金時山頂上→長尾山
→乙女峠→乙女口(終点)
となっています。
マップはこちら

金時神社
出発地点の金時神社。ひと気もなくひっそりとしています。
駐車場もこの近くにあります。


まさかり
ここには「まさかり」がありました。
思ったよりも小さめ。



この金時山とは言うまでもなく坂田公時・金太郎の伝説の残る山で、
登山道の途中にも金太郎にまつわる石碑や、
『金時手鞠石』『金時宿り石』などを見ることが出来ます。
ハイキングコースとしても人気の山らしく、
良い季節には混雑する場合も多いとか。


金時手鞠石
これが『金時手鞠石』です。
まさかこの大岩でお手玉でもしたというのでしょうか?


金時宿石
こちらは『金時宿り石』 割れているのが分かります?
あまりの寒さに割れてしまったとか。


登山道
これが登山道。大きな岩がゴロゴロしていますね。

まだトレッキングシューズに慣れないせいか、歩きづらいです。
靴底が厚いので、スキーブーツを履いているような感じ。
が、少し歩いただけで、普通のスニーカーよりもずっと良いことが分かります。
何と言ってもすべらないし、ごつごつした岩場も安定しているんですね。
雨の後のせいか、湿気が多いせいか、地面は全体的に湿っていたのですが、
それでも力強く踏みしめて歩けました。もっと早く買っておけば良かったな。

そんな訳で、最初は快調に歩いていたのですが、すぐにぐったりしてしまいました。
何故かって、暑いんですよ…。
山だから涼しいか、ことによったら寒いかも知れないと上着まで持っていったのに、
長袖一枚でも暑くて、歩いていると汗だくになり、持っていたタオルもびしょ濡れ。
メガネが曇ってしまい歩けないほどでした。もうちょっと涼しいと楽だったのかも。
ま、へばってしまう一番の理由は、私の体力がないせいなんですけども。
道も途中からぐっと険しくなってきます。
登山道
道があるようなないような。

頂上付近になると、斜面が急角度になり、ますますきつい道になります。
話をする余裕すらなくなって、ひたすら岩を乗り越える感じですかね。
ただちょうどつかまりやすい位置に
手すりのように木の根っこが伸びているのが面白かったです。
そこはみんなつかまるから、磨かれてツルツルになってるの。
ホントに階段の手すりみたいでした。

花
山の上の方には可愛らしい花がたくさん咲いていました。
高くなると大きな木が少なくなるので、日が当たりやすいからでしょうか。

明神ヶ岳分岐
明神ヶ岳への分岐が眺められます。
こちらの山もいずれ挑戦してみたいです。

そしてようやく頂上到着。
普通の登山者だったら1時間10分ほどで上れるコースだったのですが、
私たちは2時間近く掛かりました。初心者ですから(苦笑)。

金時山山頂
登山道ではそれほど人も見かけなくて、降りてくる人もぽつぽつだったのに、
山頂は驚くほどの人だかり。座る場所もないくらい。
茶屋もあって、のんびりと休憩したり、食事をするにもちょうど良いからでしょうね。
もちろん眺望も見事です。
もっと晴れていれば富士山が見えるはずだったのですけど。残念。
私たちもここでお弁当にしましたよ。
おにぎりがとても美味しかったです。
金時山山頂
山頂風景。茶屋が二軒あります。
火山の跡らしく、黒くてゴツゴツした岩場です。


山頂からの景色
山頂からのパノラマ。
眼下に芦ノ湖・仙石原をはじめ、箱根が一望できます。
カルデラ地形が良く分かりますね。
約20万年前には、高さ約3000mもの箱根火山がそびえていたのが、
そこが陥没して現在のようなくぼ地になったのだそうです。
その模様はこちらをどうぞ。



下りは長尾山を経由して、乙女峠へ向かいました。
登山道・帰路
こちらの方がちょっとゆるやかかな。

下りとは言っても、急峻な岩場を下りたと思ったら、
平らの山道が続き、少し歩くと今度は上り坂。
登って下りてまた登る、という感じで、
本当に帰り道なのかな?と疑ってしまうくらい。
それもその筈、金時山は1213m、長尾山は1144mということで、
それほどの標高差はないのですね。
ちなみに長尾山山頂はほとんど眺望も見えませんでした(泣)。


そして今度は乙女峠へ。
ここから乙女峠までは10分との標識が立っていますが、
おそらくもっと時間が掛かることと思われます(苦笑)。
乙女峠の標高は1005mなので、やっぱり大した下りではないのですが、
予想通りに10分では辿り付けませんでした。
それほどのスローペースだとは思わなかったのに、
歩いても歩いても乙女峠の「お」の字も見えません。
上りよりは気分的に楽ではありますが、
どうなってんだー!と叫びたくなった頃、ようやく到着です。

乙女峠からは富士山がきれいに見えるらしく、展望台がありました。
晴れていれば見えたんだろうなぁ。
ここにも茶店がありますが、この日は開いていませんでした。
座ってゆっくり休みたかったのに。残念です。
仕方がなく、ほとんど休憩も取らないままに下り続けます。

もうここからは休憩所もないし、一気です。
急斜面は岩場もあり、木の根っこも伸びていて、足を取られそうになります。
ここでもトレッキングシューズが役立ってくれました。
不安定な岩場も楽に下りられるんです。
最初に履いた時はかなりの違和感があったのに、
ゴール直前になってようやくコツがつかめたというか、慣れてきた感じでした。
山道の歩き方に慣れたのかもしれません。
とはいえ、すでに足はがくがく、ふらふらですけど。
最後の気力を振り絞って、ゴールの乙女口までは駆け降りるくらいの気持ち。

登山道・帰路
うっそうと木が繁って暗い山道です。

すでに4時近くになっていたせいか、日が沈むにつれて、山道も暗くなっていきます。
足元が見えにくいこともあり、ますます急いで下りなくては、という気にさせられました。

結局、金時山の頂上から下山まで、2時間くらい掛かったでしょうか。
こちらも通常なら1時間ほどのコースなので、2倍掛かったということになりますね。
もうちょっと身体を鍛えないといけないな、と思いました。

トータルでは4時間。通常なら2時間半くらいのコースなのに…。

今回の金時山は低い山ですし、確かに初心者向けなのでしょう。
慣れた人のコメントを見ると、楽勝!なんて書かれていますしね。
ただハイキング気分で行くにはちょっと…。
ずっと岩場が続きますし、切り立った急な斜面も多いです。
トレッキングシューズなら万全ですが、スニーカーではどうだろう?といった所でしょうか。
そのせいか、小さな子供連れはほとんど見なかったです。
行ってみようと思った方はよく調べてからにして下さいね。



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