2004年春 深大寺・神代植物公園

3月28日桜を見に深大寺と神代植物公園に出かけました。

以前にも行った事はあるのですが、
桜の季節ではなかったので(バラ園を見ました)、
やはり季節が違えば趣きも変わるものです。
とはいえ、ちょうどこの日曜日に桜が咲いている場所が
近場では他にはなかったというだけなのですが(笑)。
この所、ずっと寒い日が続いていたので、
桜も寒くてつぼみが閉じちゃったのでしょうか。
今週末で一気に咲きそうですね。

  深大寺までは家から車で1時間半くらい。
家を9時半に出て、時々渋滞に巻き込まれたりしながら、
辿り着いたのは11時でしたから、まさに予定通り。
ここに来るまではあまり桜も咲いていませんでしたが(3分〜4分くらい)、
深大寺にやってきたら途端に桜が満開です。
ここは他所よりも温かいのでしょうか。

車を止めた場所が、深大寺からはちょっと離れていたのですが、
のんびりと桜を見ながらあるくのにも良い陽気なので、気になりませんでした。
気持ち良かったです。

  そこで、まずはそぞろ歩きながら深大寺へ。
こちらは天平5年(733)開創という歴史のあるお寺ですが、
実際にはすっかり観光地になっていて、
門前には「深大寺そば」のお店や、
お土産物やさんが立ち並び、にぎやかな雰囲気でした。


観光客で賑う参道

それでも桃山時代に建築された古めかしい萱葺きの山門をくぐりぬけると、
重厚感のある本堂が迎えてくれます。
どうやらご祈祷中だったらしく、読経に加えて太鼓やほら貝の音が響いていました。
 
深大寺

  一回りしているうちに、お昼の時間になったので、もちろん「深大寺そば」のお店に。
水車のある「一休庵」にしました。

深大寺そばの「一休庵」

こういう観光地のお蕎麦屋さんは高いだけであまり美味しくないイメージがありますが、
ここはなかなか美味しかったです。
(ちょっと量が少なめで値段は高いけど…苦笑)。
余談ですが、ネットで見てみたところ、
割とどのお蕎麦屋さんも良質みたいです(珍しい観光地)。

  ちなみに「深大寺そば」とは何ぞや、と言いますと、
以前ここは蕎麦粉の名産地であり、
豊かな湧水に恵まれていたことから、蕎麦で有名になったのです。
でももちろん現在は、蕎麦粉はほとんど作られておりませんし、
湧水も少なくなってしまったようなので、
厳密に言うと、正式な「深大寺そば」じゃないのかもしれませんが、
とりあえず今は深大寺で出されるお蕎麦はそう呼ばれているようです。
ちゃんとした定義も無いみたい(多分)。

  それから、ここの「鬼太郎茶屋」も必見。
水木しげる氏が近くに住んでいらっしゃるとのこと。
ゲゲゲの鬼太郎が店中に溢れております。
お店の作りも凝っていますよ。
 
鬼太郎茶屋

鬼太郎グッズが売られていたり、妖怪ギャラリーやにはフィギュアが並び、
喫茶コーナーには「目玉おやじの栗ぜんざい」「塗り壁みそおでん」などの楽しいメニューも。
私も「子泣きじじいふりかけ」を買いました。
店の正面には「顔出し看板」もありました。
 
  ところで、この深大寺がある「調布市」は
新選組の近藤勇の生まれた土地なので、今はちょうどタイムリーでした。
ただいま大河ドラマの影響で、
深大寺のある調布市は「新選組」一色になっておりました。
深大寺にも新選組グッズが山のように売られていますし、
公式キャラクターは「イサミくん」(笑)。

折りしも次に向かった「神代植物公園」では「新選組フェスタ」が開催中です。
ドラマの裏側を体験できる「大河ドラマ館」や「からくり屋敷」「幕末茶屋」などが
、公園内に設置されていました。
でもどれもプレハブ小屋…。
いかにも仮設といった建物で、あまりそそられませんでした(苦笑)。
ファンの方はどうぞ。

  それにメインは「お花見」ですから。やはり桜を見なくては。
ここの「神代植物公園」はあまり植物に手を入れないモットーのようで、
園内は丈の高い木がうっそうとしています。
それは桜についても同じです。
とにかくどの木も幹が太く、どっしりとしていて丈が高いので、
花は何メートルも上の方に咲いていました。
枝も短くしていない分だけ、どんどん伸びていて、すっかり地面に付きそうなほど。
しだれ桜じゃないのに、滝のようにしだれています。
  桜並木に囲まれた中央広場には、芝生が敷き詰められていて、
お花見にやってきた家族連れがキャッチボールやバドミントンをしたり、
のんびりとお弁当を食べたり。のどかな光景でした。

これだけでも十分にお花見気分ですが、
「さくら園」というコーナーには「神代曙」という珍しい品種の桜を見ることも出来ます。
ソメイヨシノの原種に近いらしく少し濃い目のピンクが色鮮やかできれいでした。

枝が伸び放題の桜の木


ちょうど桃も咲いていました。


神代曙

こちらもやっぱり立派な大木。
  その隣にはこれまた雄大なしだれ桜があります。
それでいて繊細というか、一種独特の幽玄な雰囲気をかもし出していました。
木が大きいですから、桜の前に立つと花に埋もれているみたいに見えるんですよ。
人気の写真スポットで、皆がひっきりなしに写真を撮っていました。
枝を伸ばし放題にしているようですが、
地面に付くか付かないか、という所で止められているのを見ると、
なるべく自然に近い状態になるように、と丁寧に管理されているのかも。
むしろバサバサ切ってしまうよりも手入れが大変かもしれません。

  他にも立派な温室では珍しい植物がありますし、
園内でも季節にごとにいろいろな花が見られます。

温室とバラ園と桜並木

温室内の植物

バラ園もヨーロッパ風の見事な庭園になっているので、花が咲くと圧巻です。
残念ながら、何も咲いていませんでしたが、それでもきれいでした。
噴水の周りの生垣が青々としていて。
お近くの人じゃないと、そう何度も行くことは出来ないでしょうけれど、
季節ごとに足を運びたい場所ではないでしょうか。

  そうそう、「新選組」の話ですが、この調布市が近藤勇の生地だという割に、
パンフレットを見ても、どこにもそういう場所の案内が載っていないのです 。
もしかしたら史跡のようなものは何も残っていないのかな?と思っていたのですが、
調べてみるとそれなりに、あるんです。
「天然理心流原田(谷戸)道場跡」とか、
「郷土博物館」(近藤勇の生家の復元模型があります)とか、
「近藤勇の座像」とか…。せっかくだから行ってみたかったなぁ。
  あまりミーハーな観光客に押し寄せて欲しくないということなのでしょうか。
よく分かりませんが、せっかく「新選組」や近藤勇をプッシュするんだったら、
ちゃんと全部紹介して欲しいと思ったのでした。
もしも機会があったら、「新選組」史跡めぐりでもしてみようかな。




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